キャッシングやカードローンを複数利用していると毎月の返済の負担が大きくなります。
返済の負担を軽減するためにおまとめローンを検討している方もいるでしょう。
おまとめローンを選ぶ際、最も気になるポイントは審査の通りやすさです。
おまとめローンを提供している銀行や消費者金融、ろうきんなどの金融機関の中で多くの方が検討するのは金利が安く信頼性の高い銀行ではないでしょうか。
この記事では、特におすすめしたいおまとめローンを利用できる銀行と併せて消費者金融のおすすめローンも紹介します。
おまとめローンのメリット・デメリットや注意点なども解説しますので、おまとめローンを少ないリスクで利用したい方はぜひ参考にしてください。
ページContents
おすすめの銀行おまとめローン4選
銀行の個人向けローンは消費者金融と比較すると金利が低く、利用限度額が高額です。
金利が低いため、たとえ利用金額が大きくても返済しやすいのは銀行のローンの大きなメリットです。
そのため、おまとめローンを利用しなくても、銀行のカードローンやフリーローンで他社の借り入れの一本化ができる場合があります。
複数の借り入れをまとめたい場合、おまとめローンだけではなく銀行のカードローンやフリーローンを検討するのも1つの方法です。
反面、銀行のローンは他の金融機関より審査が厳しいというデメリットを持ちます。
口座を開設している銀行がおまとめローンを提供していれば、まず検討してみてください。
銀行のおまとめローンは、その銀行の口座所有、もしくは口座開設が申し込みの条件です。
そのため、口座を所有している銀行のおまとめローンを利用すると口座開設の手間が省けます。
また、口座を問題なく利用していればその銀行との取引実績があるので審査も通りやすくなります。
楽天銀行スーパーローン
楽天銀行スーパーローンは、楽天銀行が提供しているカードローンです。
限度額が800万円と高額で金利は1.9%〜14.5%と低金利、しかも資金使途は問わないため、おまとめでの利用も可能です。
消費者金融が提供しているおまとめローンよりもお得に利用できます。
また、不定期ではあるものの期間限定でキャンペーンを実施しており、期間中はお得に利用ができます。
2022年9月時点では「金利半額キャンペーン」を実施中です。
期間中は年0.95%~7.25%と通常以上の低金利で借り入れができるためおまとめローンとしても最適でしょう。
楽天銀行の利用を検討している方はキャンペーン情報もこまめにチェックしてください。
金利 | 1.9%~14.5% |
限度額 | 800万円 |
利用条件 | ・年齢20歳以上62歳以下の方(※1) ・日本国内に居住している方(外国籍の方は、永住権または特別永住権をお持ちの方) ・お勤めの方で毎月安定した定期収入のある方、または、専業主婦の方 ・楽天カード株式会社またはSMBCファイナンスサービス株式会社の保証を受けることができる方(※2) ※1但し、パート・アルバイトの方、及び専業主婦の方は60歳以下 ※2楽天銀行が認めた場合は不要です |
おまとめできるローンの種類 | 原則自由 |
返済期限 | 1年毎の自動更新 |
追加借り入れ | 可能 |
auじぶん銀行「じぶんローン」
「じぶんローン」は、KDDIと三菱UFJ銀行の共同出資で設立されたインターネット銀行のauじぶん銀行が提供するカードローンです。
じぶんローンはカードローンではあるものの低金利の利点を活かし、他社からの借り換えを推奨しています。
借り換えの場合、au IDの所有者限定で通常より金利が優遇される可能性もあります。
他社の借り入れをまとめられれば支払う利息がお得になります。
auじぶん銀行も楽天銀行同様に不定期にPontaポイントの付与などのキャンペーンを実施しています。
キャンペーンをうまく活用すればよりお得に借り入れできます。
金利 | 1.48%~17.5% |
限度額 | 100万円~800万円※借り換えコース |
利用条件 | ・ご契約時の年齢が満20歳以上70歳未満の方 ・安定継続した収入のある方(自営、パート、アルバイトを含む) ・保証会社であるアコム(株)の保証を受けられる方 ※外国籍の方は永住許可を受けている場合に対象。 |
おまとめできるローンの種類 | 原則自由 |
返済期限 | 1年(原則審査の上自動更新) |
追加借り入れ | 可能 |
融資スピード | 最短翌日 |
横浜銀行カードローン
横浜銀行カードローンは、クレジットカードのリボ払いや別のローンがおまとめできるカードローンです。
利用限度額が1,000万円とカードローンの中でも高額のため、複数の金融機関の借り入れをまとめても余裕があるのではないでしょうか。
審査は即日完了しないものの、最短翌日に結果が出ます。
すぐに一本化したい方にはおすすめですが、注意点は利用条件です。
申し込むのに横浜銀行の口座の所有の有無は問わないものの、居住地や勤務地に制限があります。
利用できるのは「神奈川県、東京都、桐生市、前橋市、高崎市にお住まい、もしくは勤務している方」のみです。
金利 | 1.5%~14.6% |
限度額 | 1,000万円 |
利用条件 | ・契約時満20歳以上69歳以下の方・安定した収入のある方、およびその配偶者(パート・アルバイトの方も可。学生の方は不可。年収には年金を含む) ・神奈川県内全地域、東京都内全地域、前橋市、高崎市、桐生市にお住まいの方 ・保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の保証が受けられる方 ・横浜銀行ならびにSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の個人情報の取り扱いに同意される方 |
おまとめできるローンの種類 | 原則自由 |
返済期限 | 1年毎の自動更新 |
追加借り入れ | 可能 |
東京スター銀行おまとめローン(スターワン乗り換えローン)
東京スター銀行はおまとめローン専用のローンを提供しています。
おまとめローンを提供している銀行は数少ないため、貴重な存在と言えるでしょう。
銀行が提供しているおまとめ専用ローンのため人気が高く、東京スター銀行の代名詞とも言えるサービスです。
利用限度額は最高1,000万円と高額なうえ、低金利で借り入れができるものの、他のおまとめローンと比較すると審査が厳しい傾向があります。
申し込み条件には年収制限があり、年収200万円以上の方でないと利用することができません。
また、パートやアルバイト、自営業などの給与所得者でない方は利用できません。
金利 | 9.8%・12.5%・14.6% ※審査による |
限度額 | 30万円~1,000万円 |
利用条件 | ・申し込み時に満20歳以上、65歳未満の方 ・給与所得者の方(正社員・契約社員・派遣社員の方) ・年収200万円以上の方 ・保証会社(株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンスまたはアイフル株式会社)の保証が受けられる方 |
おまとめできるローンの種類 | 金融機関(銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫・農業協同組合・信販会社・カード会社・消費者金融会社等)のローン |
返済期限 | 10年 |
追加借り入れ | 不可 |
おすすめの大手消費者金融のおまとめローン5選
消費者金融のおまとめ専用のローンを紹介します。
まずはCMでおなじみの大手消費者金融です。
消費者金融のおまとめローンは銀行と比較すると金利は高いものの審査が柔軟です。
また、融資のスピードが早く、最短即日融資可能な業者も存在します。
できる限り早期に借り入れを一本化したい方、銀行の審査に自信がない方におすすめです。
アイフル「おまとめMAX・かりかえMAX」
アイフルでは2種類のおまとめローンを提供しています。
- おまとめMAX アイフルを利用中、もしくは利用したことがある方向け
- かりかえMAX アイフルを初めて利用する方
貸付条件はいずれも同じです。
おまとめの対象は幅広く、消費者金融、クレジットカードのキャッシングのみならず銀行やショッピングのリボ債もまとめられます。
また、WEBで申し込み契約が完了すると自宅に郵送物が送られてきません。
家族に内緒に返済したい方にはメリットになるでしょう。
金利 | 3.0%~17.5% |
限度額 | 800万円 |
利用条件 | 満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方でアイフルの基準を満たす方 |
おまとめできるローンの種類 | 【貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号】に基づく借換えの場合、銀行や貸金業者からの借入債務(クレジットカードのショッピングリボも含む) 【貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号の2】に基づく借換えの場合、貸金業者からの借入債務 |
返済期限 | 最長10年(120回) |
追加借り入れ | 不可 |
オリックス・クレジット「ORIX MONEYおまとめローン」
オリックス・クレジットのおまとめローンは、申し込みから契約まで全てWEBで完結します。
24時間365日申し込みが可能で、審査スピードも早く、結果が出るのが最短翌日です。
また、残高証明書類の提出は、原則不要のため気軽に申し込めます。
WEBページにはおまとめ診断もあるのでまずはシミュレーションしてもよいでしょう。
金利 | 5.0%~17.8% |
限度額 | 50万円~500万円 |
利用条件 | ・ 日本国内に居住 ・ 年齢満20歳以上64歳まで ・ 毎月定期収入がある方 |
おまとめできるローンの種類 | 消費者金融からの借り入れやクレジットカードのキャッシング利用分 (銀行カードローンの借り入れやクレジットカードのショッピング利用分は対象外) |
返済期限 | 1年~8年 / 12回~96回 |
追加借り入れ | 不可 |
プロミスのおまとめローン
業界NO.1の大手消費者金融であるプロミスもおまとめローンを提供しています。
プロミスのおまとめローンは、貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号に基づいた「総量規制の例外の貸付」に該当します。
そのため、年収の1/3以上の借り入れが可能です。
利用限度額は300万円と他の業者よりは低めではあるものの、審査スピードやサポートの手厚さは魅力的です。
尚、おまとめができるのは消費者金融やクレジットカードキャッシングといった貸金業者からの借入のみです。
銀行カードローンやクレジットカードのショッピングリボはおまとめの対象とならないのでご注意ください。
金利 | 6.3%~17.8% |
限度額 | 300万円 |
利用条件 | 年齢20歳以上、65歳以下のご本人に安定した収入のある方 主婦、学生の方でも、パート、アルバイトによる安定した収入がある場合 |
おまとめできるローンの種類 | 消費者金融・クレジットカードなどにおけるお借入(無担保ローン) |
返済期限 | 最長10年 |
追加借り入れ | 不可 |
アコムの借換え専用ローン
アコムが提供している借換え専用ローンは、プロミスと同様に貸金業法施行規則第10条に基づいたローンのため、総量規制対象外となります。
但し、おまとめできる対象は貸金業者の借り入れ、クレジットカードのキャッシングのみです。
申し込み方法はインターネットや店頭など様々な方法があります。
既にアコムを利用していれば、事前にフリーコール(0120-07-1000)に連絡すればスムーズに手続きが進みます。
金利 | 7.7%~18.0% |
限度額 | 300万円 |
利用条件 | – |
おまとめできるローンの種類 | 貸金業者債務の借換え |
返済期限 | ・返済金額2.0%以上の場合借入日から最長8年0ヵ月/1~95回 ・返済金額1.5%以上の場合借入日から最長12年3ヵ月/1~146回 |
追加借り入れ | 不可 |
レイクALSA「アルサ de おまとめ」
レイクALSAでは2021年12月からおまとめローンのサービスを開始しました。
プロミスやアコムのおまとめローンと同様に総量規制の対象外です。
プロミスやアコムのおまとめローンとの違いは利用限度額です。
アコムやプロミスは300万円ですが、アルサ de おまとめの利用限度額は500万円です。
審査が通過し契約が完了すると、他社の借り入れはレイクALSAが利用者の名義で返済します。
そのため各社への返済の手間が省けます。
金利 | 6.0%~17.5% |
限度額 | 500万円 |
利用条件 | 満20歳~70歳までの安定した収入のある方 |
おまとめできるローンの種類 | 他社借入金の返済 |
返済期限 | 最長10年 |
追加借り入れ | 不可 |
おすすめの中小消費者金融おまとめローン4選
おまとめローンは大手消費者金融だけではなく中小の消費者金融も提供しています。
メリットは審査の柔軟さです。
中小の消費者金融の利用者は、銀行や大手消費者金融の審査が通らなかった方が中心です。
一方で、審査は慎重に行われるため、大手消費者金融より時間がかかる傾向があります。
キャネットのおまとめローン
キャネットは京都・大阪・滋賀に拠点を置く消費者金融です。
関西西化拠点はないものの、来店せずにインターネットからの申し込みで契約が完了します。
そのため、全国からの申し込みに対応できます。
キャネットが提供しているおまとめローンの適用金利は、元の金利を上回らないように設定します。
但し、初めてキャネットを利用する方しか申し込めません。
尚、契約完了後は、すぐに他社ローンを返済しないと損害金がプラスされた額の返済が必要になるため、ご注意ください。
金利 | 12.0%~20.0% |
限度額 | 500万円 |
利用条件 | 年齢18歳以上、69歳以下の本人に安定した収入のある方 ※主婦の方でも、パート、アルバイトによる安定した収入がある場合お申し込み可能 |
おまとめできるローンの種類 | 貸金業者からの借入 |
返済期限 | 最終借入後、最長7年間、1回~84回 |
追加借り入れ | 不可 |
いつものおまとめローン
いつもは高知県にある中小消費者金融です。
申し込みから融資の流れは下記のようになります。
インターネット申込→セブンイレブンのプリンタで契約書類を出力→FAXやPDFをEメールに送信→審査→契約完了→振込
全国からの申し込みも可能です。
いつものおまとめローンは返済期間が最長5年と銀行や大手消費者金融より短く設定されています。
そのため、短い期間でもしっかり返済できる金額をまとめたい方におすすめです。
金利 | 4.8%~18.0% |
限度額 | 500万円 |
利用条件 | 年齢20歳以上、65歳以下のご本人に安定した収入のある方 |
おまとめできるローンの種類 | 貸金業法に基づく 貸金業者(みなし貸金業者を含む)からの借入債務 |
返済期限 | 2~60回 |
追加借り入れ | 不可 |
中央リテール
中央リテールはおまとめ専門の消費者金融です。
10.95%~13.0%と他の消費者金融と比較すると、低金利で利用できるのが大きな特徴です。
また、おまとめローン専門の金融業者のため、独自の審査基準を持っています。
他社のおまとめローンの審査が落ちたものの中央リテールの審査が通過した、という口コミ情報が多く見られます。
金利 | 10.95%~13.0% |
限度額 | 500万円 |
利用条件 | – |
おまとめできるローンの種類 | 貸金業者からの借入債務 |
返済期限 | 最長10年(120回) |
追加借り入れ | 不可 |
フクホーの借換えローン
フクホーは大阪に拠点を置く消費者金融で、中小規模ではあるものの創業から半世紀経過している老舗です。
フクホーの借換えローンの利用限度額は、最大200万円と他社と比較して低いものの、上限金利は15.0%と銀行並みです。
審査の柔軟さにも定評があります。
フクホーは審査に柔軟な分、慎重に審査を行うため、契約時の書類は他社より多く必要です。
このことから審査には時間がかかってしまうので、急ぎで借り入れたい方はご注意ください。
金利 | 7.3%~15.0% |
限度額 | 200万円 |
利用条件 | 20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で同社基準を満たす方 |
おまとめできるローンの種類 | 貸金業者の借換え |
返済期限 | 最長10年 |
追加借り入れ | 不可能 |
そもそもおまとめローンってなに?
おすすめのおまとめローンを紹介しましたが、ここで改めておまとめローンの特徴を解説します。
「おまとめローン」は複数社から借り入れをしている方が借り入れを一社の金融業者に一本化するためのローンです。
おまとめローンを利用すると各社の借り入れが合算され、金額次第では適用金利が引き下げられます。
金利が下がると支払う利息も少なくなり、支払金額を抑えらるため、返済のストレスや負担が軽減します。
また、毎月複数の金融業者に返済をすると物理的に手間がかかりますし、返済の管理が難しくなります。
おまとめローンを利用すると毎月の返済日が1日で済み、返済時の精神的なストレスからも開放されるでしょう。
おまとめローンの2つの方法
おまとめ目的のローンには大きく分けて下記2種類があります。
- おまとめ専用ローンを利用する
- 通常のカードローンやフリーローンでまとめてしまう
それぞれどういった違いがあるのでしょうか。
おまとめ専用ローンを利用する
おまとめローンとして一般的なのは、最初から複数の借り入れがあるユーザーを対象としたおまとめ専用ローンの利用です。
借入件数が多すぎない限り、複数社からの債務が原因で審査が不利に動くことはありません。
また、おまとめ専用ローンは総量規制の対象外です。
総量規制とは、カードローンやキャッシングの利用者の借り入れを防ぐために貸金業者に対して融資額を制限する法律です。
基本的にカードローンやキャッシングは年収の3分の1以上の借り入れができません。
おまとめローンは「顧客に一方的有利となる借り換え」という理由から、総量規制の例外の対象と定められています。
そのため、借入額が年収の3分の1以上となっても利用できます。
但し、おまとめ専用ローンは返済専用を目的としたローンのため、カードローンのように追加の借り入れには対応していません。
複数の金融機関からの借り入れを本気で返したい方におすすめです。
通常のカードローンやフリーローンでまとめてしまう
利用限度額が高く金利が低いカードローンやフリーローンの審査が通れば、複数の借り入れをひとまとめにできます。
しかし、カードローンやフリーローンは総量規制の対象です。
新たな借り入れを含めた借入額が、年収の3分の1を超える方は利用できません。
複数の金融業者からそれぞれ少額の借り入れを行っている場合のみ、利用できる方法です。
また、利用限度額を超えていなければ何度でも借り入れできるメリットがあります。
おまとめローンと借り換えローンの違いとは?
おまとめローンと同じようなローンに「借り換えローン」があります。
両者は似ていますが利用目的が違います。
種類 | 目的 |
---|---|
おまとめローン | 複数の借り入れの一本化 |
借り換えローン | 1つのローンを使いやすい別のローンに変える |
借り換えローンは、利用しているローンをより金利の低い金融機関に乗り変えるためのローンとなり、おまとめローンとは全く別物です。
おまとめローンのデメリットとメリット
おまとめローンの利用を検討している方は、メリットだけではなくデメリットも理解する必要があります。
デメリットを理解していないと借り入れ後に後悔するかもしれません。
また、借り入れの一本化を実現してもお得にならない可能性もあるのです。
お金を借りた後に後悔はしたくないものです。
おまとめローンのデメリットとメリットを紹介します。
おまとめローンのデメリット
おまとめローンのデメリットとして挙げられるのが下記の4つのポイントです。
- 返済期間や返済額が増えるリスクがある
- 金利が低くならない場合がある
- 追加借入ができなくなる
- 新たな借り入れが増える恐れがある
1つずつチェックしていきましょう。
返済期間や返済額が増えるリスクがある
おまとめローンを利用すると毎月の返済額を少なくできます。
しかし、返済期間が長期間になると結果的に利息が増え、返済額が高くなる恐れがあります。
いくら毎月支払う利息が低くなったとしても、元金そのものが減ったわけではありません。
もともと返済していた金額より少ない金額を返済し続けると、完済までの期間はまとめる前より長期間になります。
おまとめローンで借り入れを一本化できれば複数社に返済していた毎月の金額と同額、もしくはそれ以上の金額を返済してください。
そうしないとおまとめローンのメリットである金利の低さをカバーできなくなります。
想定よりも金利が低くならない場合がある
おまとめローンの目的のひとつに「借り入れの一本化によって支払い利息を低くする」ことがあります。
しかし、金融機関の設定しているおまとめローンの金利次第では、支払う利息が想定より低くならないかもしれません。
例えば、既に利用している金融機関と検討しているおまとめローンの金利に大きな差がないとします。
この場合、おまとめローンを利用するメリットをあまり感じないでしょう。
追加借入ができなくなる
返済専用のおまとめローンの場合、カードローンのような追加借入を行えません。
あくまでもローンの目的が「他社の返済」だからです。
他社の返済のためにおまとめローンを利用したいが、将来的に追加借入を行う可能性がある方もいるでしょう。
このような場合、返済専用ではなく追加借入が可能なおまとめローンを利用しましょう。
新たな借入が増える恐れがある
おまとめローンで借り入れを一本化した結果、借金が少なくなったと勘違いする方が存在します。
また、別の貸金業者からの勧誘に負けてさらに借り入れしてしまうケースもあります。
おまとめ専用ローンの多くは返済中に新規の借り入れを禁止しています。
しかし、中には新規の借り入れに関する規制がないローンもあるので注意してください。
おまとめローンのメリット
おまとめローンの代表的なメリットには、以下3点があります。
- 総返済額を減らせる
- 月の返済額を減らせる
- 返済日を1日にまとめられる
こちらも詳細を解説していきましょう。
月々の返済額や総返済額を減らせるメリットがある
金利が低いおまとめローンに一本化できれば、月々の返済額や総返済額を少なくできる可能性があります。
しかし、先述したように利用している(もしくは借り入れする)金融機関の金利次第で、総返済額が高くなる場合もあります。
もともとの借入金額と利用している金融機関によって支払う金利は千差万別です。
おまとめローンを利用しても必ずしも総返済額が少なるとは限りません。
返済日を1日にまとめられる
複数社から借り入れをしていると各社の返済日が異なるため、毎月の返済日が複数になります。
しかし、おまとめローンによって借り入れを一本化すると、返済日を1日にまとめられます。
毎月の返済日が1日になれば返済額の管理が容易になり、返済計画が立てやすくなります。
また、複数の返済の物理的な手間やストレスを軽減できます。
おまとめローンの選び方
数あるおまとめローンの中で、自身に最適なおまとめローンはどのようなものでしょうか?
選択するポイントを紹介します。
金利が低くなって総返済額を減らすことができるかどうか
当たり前ですが、利用を検討しているおまとめローンの金利は要チェックです。
既に利用している貸金業者よりも低い金利のおまとめローンを利用しないと、総返済額は減りません。
法律では融資額によって上限金利が定められており、融資額が高くなれば適用される上限金利は下がります。
そのため、おまとめローンを利用しても金利が高くなりません。
しかし、総返済額が必ず安くなるわけではありませんので、ご注意ください。
引用: 「借換後」の金利が「借換前」の金利を上回ることがないようにする。な お、複数の債務をまとめる場合、「借換後」の金利は、「借換前」の金利を各 債務の元本で加重平均した金利(注)を上回らないこととする。
(注)なお、加重平均した金利が利息制限法の上限金利を上回った場合には、上限金利以 下の金利での借換えのみが認められる(法第 12 条の8第 1 項)。
引用元:金融庁「改正貸金業法に関する内閣府令の改正の概要」
利息制限法によって100万円を超える借入は金利が15%以下になる
おまとめローンを利用する代表的な目的の一つに、適用金利の引き下げがあります。
カードローンやキャッシングを利用している多くの方の一社あたりの借入金額は数十万円です。
借り入れが数十万円の場合、大抵の金融機関は金利を法定金利の上限である18%に設定しています。
もし複数の金融機関から借り入れをして総借入額が100万円を超えていると、適用される金利が15%以下になります。
100万円を超える借入は利息制限法によって、上限金利が年15%と定められているからです。
借入額が多いほどほど金利も低くなる
借入額が多ければ多いほど適用される金利が低くなります。
三井住友銀行カードローンを例に挙げてみましょう。
利用限度額 | 借入利率(金利) |
---|---|
100万円以下 | 12.0%~14.5% |
100万円超200万円以下 | 10.0%~12.0% |
200万円超300万円以下 | 8.0%~10.0% |
300万円超400万円以下 | 7.0%~8.0% |
400万円超500万円以下 | 6.0%~7.0% |
500万円超600万円以下 | 5.0%~6.0% |
600万円超700万円以下 | 4.5%~5.0% |
700万円超800万円以下 | 1.5%~4.5% |
このように借入総額が高いほど金利もかなり低くなるので、自分の借入総額と金利をしっかり確認しておきましょう。
借入内容がおまとめローンの対象かどうか
おまとめローンは借り入れの内容によって、おまとめできない場合があります。
消費者金融のおまとめローンには、適用される法律により2種類のおまとめローンがあります。
おまとめローンの種類によりおまとめ可能な借り入れが変わってくるので注意が必要です。
第10条の23第1項第1号 | 第10条の23第1項第1号の2 | |
---|---|---|
借換えの対象となる債務 | ・銀行借入 ・貸金業者からの借入 ・クレジットカードでのショッピング債務 ・ショッピングリボ債務 など | 貸金業者からの借入のみ |
金利と返済額 | 毎月返済額および総返済額を軽減 | 毎月返済額および金利負担を軽減 |
消費者金融が提供しているおまとめローンのほとんどが、貸金業者からの借り入れしかまとめられません。
銀行カードローンやショッピングのリボ債務などの借入はおまとめできないのです。
中には、銀行やショッピングリボ債務をまとめられるローンもありますが、金融機関によっておまとめ可能な内容が変わります。
おまとめローンを検討する際には、必ず自分の借り入れの全てがおまとめできるかを確認してください。
審査が通りやすいおまとめローンかどうか
おまとめローンに申し込むからには審査落ちは避けたいところです。
審査に自信がない方は、検討しているローンが審査に通りやすいかどうか、口コミ情報などを確認したほうがよいでしょう。
一般的なカードローンと比べておまとめローンは審査が厳しいと言われています。
もともと借り入れがある方に新たな貸し付けを行うので仕方ないかもしれません。
おまとめローンの審査に通るためには
おまとめローンの審査は、通常のカードローンより審査基準が高く設定されています。
そのため、必ずしもすべての方がおまとめローンを利用できるわけではありません。
まずは、おまとめローンの審査をクリアするために必ずクリアしておきたいポイントから確認していきましょう。
安定した収入がある
一概に年収が高ければ高いほど、おまとめローンの審査に通りやすい訳ではありません。
審査通過のポイントは、年収の高低よりも「安定した収入があるかどうか」です。
「安定的な収入がある方」とは「毎月定期的に収入がある方」です。
金融機関からお金を借りると毎月必ず返済しますので、毎月必ず収入がないと返済できなくなる可能性もあるでしょう。
年収の高さよりも、定期的な収入があるほうが審査で評価されるのはこのためです。
毎月収入があるのは、正社員だけではなくアルバイトやパートの方も同様です。
アルバイトやパートでもおまとめローンの審査が通る可能性は十分あります。
アルバイトやパートでも勤続年数が長ければ、安定した収入として認められているからです。
金融事故の履歴が無い
債務整理や返済延滞など、金融事故の情報が履歴にあるとおまとめローンの審査が通りづらくなります。
金融事故の詳しい内容として下記などがあります。
- 61日以上または3ヶ月以上の延滞
- 自己破産などの債務整理
- ローンやクレジットカードの強制解約
- 保証人が代わりに返済を行う代弁返済
ローンやクレジットの利用状況は信用情報機関に記録され、金融機関は情報を共有し、審査の際に必ず照会されます。
これらの金融事故情報は発生してから一定期間内(長くて10年間)は記録されています。
記録されている期間はローンやクレジットの審査通過は非常に厳しいと覚えておいてください。
借入件数が3社以内である
おまとめローンは、複数社の借り入れを一本化できます。
しかし、他社の借り入れは3社までで、4社以上を利用している方は審査が不利になると言われています。
借入件数が多いほど返済能力に懸念を持たれるのは当然です。
おまとめローンの利用を検討しているものの4社以上の借入がある方は、3社以下になるまで返済を進めてから申し込みましょう。
1社でも返済を完了させれば、返済能力があると認められ、おまとめローンの審査に通る可能性が高まります。
おまとめローンの審査を通りやすくするためには
おまとめローンの審査を成功させるための条件を紹介しました。
この他にもおまとめローンの審査を有利に進めるための要素も存在しています。
具体的には下記の要素です。
- 借入している金融機関に相談する
- 金利が高いおまとめローンを選ぶ
- 審査が通りやすい時期に審査を行う
- 虚偽の申告をしない
- 短期間に複数の申し込みをしない
では1つずつチェックしていきましょう。
借入している金融機関に相談する
既に借入している金融機関の中におまとめローンを取り扱っている金融機関があれば、まず相談してください。
審査が有利になるかもしれません。
利用しているローンを問題なく返済していれば取引実績になり、返済能力があるという判断をされやすくなります。
また、何よりもその金融機関の審査を既に通過しているため、おまとめローンも利用しやすくなります。
金利が高いおまとめローンを選ぶ
低金利で利用できるおまとめローンは、貸金業者のリスクヘッジのため審査の難易度が高くなりがちです。
低金利のローンは、返済が長期に渡るため貸金業者側からすると元金の回収に時間がかかります。
貸し付け期間が長期になると貸し倒れのリスクが大きくなります。
できる限り貸し倒れのリスクを回避するため、審査基準を厳しくしなければいけないのです。
おまとめローンの審査通過を目標とするのであれば、許容できる範囲で金利ができるだけ高いローンへの申し込みをおすすめします。
審査が通りやすい時期に審査を行う
ローンやキャッシング審査は年度末のほうが通りやすくなると言われています。
貸金業者は慈善事業ではありませんので、利益をあげる必要があり、営業目標を達成するために業務を行っています。
そのため、年度末は年間目標を達成するため、通常よりも審査を緩くして利用者を増やす傾向があります。
このような理由から、年度末のタイミングを狙っておまとめローンに申し込むのも1つのテクニックでしょう。
虚偽の申告をしない
おまとめローンに限らず、貸金業者への申込で虚偽申告をするのはNGです。
貸金業者の審査能力は高く、虚偽の申告がないかしっかり裏取りを行います。
基本的に虚偽の申告をしたら発覚すると考えましょう。
虚偽の申告が発覚すると信用できない方と判断され、審査通過が厳しくなります。
しかも、信用情報機関にその情報は記録され、今後のローンやキャッシングの審査にネガティブな影響を与えます。
絶対に申し込み時に虚偽の申告を行わないでください。
短期間に複数の申し込みをしない
審査に自信がない方は「複数のローンに申し込めば1社ぐらい審査が通るかも」と考えるかもしれません。
しかし、これはNGです。
ローンやクレジットの利用状況と共に、申込情報も信用情報機関に登録されます。
短期間に複数のローンに申し込む方は、「審査に自信がない」「よほどお金に困っている」などの印象を与え、審査に不利になります。
ローンに申し込むのであれば、厳選した業者に申し込み、審査が通らなければ状況を改善し、一定期間経てから再度申し込んでください。
信用情報機関に申込情報が記録されるのは6ヶ月です。
おまとめローンの申込前に準備すること
おまとめローンはいきなり申し込んでも利用できません。
事前に準備しておくことで審査の通過率も変わってきます。
ポイントをチェックしておきましょう。
- 現在の借入先や残高をしっかり把握しておく
- 返済期間をしっかり決める
- 借入している会社の金利はどれくらいなのかをチェックしておく
おまとめローンを利用すると多くの場合、金利が低くなります。
しかし、低金利だからといって返済期間が長くなると総返済額も高くなってしまうため、注意が必要です。
金利の低さも重要ですが、総返済額がおまとめする前よりも高くなってないかもしっかり確認するようにしましょう。
おまとめローンの審査が通らなかった場合の対処法
おまとめローン審査に落ちた時の対処法を紹介します。
増額申請
利用しているカードローンの返済が問題なくできているのであれば、その業者に増額申請を検討しましょう。
増額申請が通り、利用限度額が拡大すれば、借入額が少ない他ローンやキャッシングを完済し、まとめられます。
借り入れ件数が1社でも減ればおまとめローンの審査通過の可能性が高くなります。
返済額を減らす
返済を滞納する恐れがある場合は、貸金業者に済額の減額を申し出て交渉し、延滞のリスクを回避しましょう。
信用情報機関に事故情報が記録されるのは避けたいものです。
貸金業者も滞納や貸し倒れのリスクは絶対に避けたいと考えています。
返済額が減っても返済が行われるのであれば業者側も一時的に返済額を減らしてくれる場合もあります。
中小消費者金融のおまとめローンを利用する
銀行や大手消費者金融のおまとめローンが厳しい場合は、中小消費者金融のおまとめローンを検討してください。
審査を柔軟に行うため、銀行や大手消費者金融の審査が通らない方でも審査に通る可能性があります。
但し、中小消費者金融ならではの「WEBの契約に対応してない」、「店頭への訪問が必須」、「ATMでの返済ができない」などのデメリットをもつ消費者金融は数多く存在します。
事前に銀行や大手消費者金融と異なる点を把握し、申し込むようにしてください。
金利引き下げを依頼する
現在利用しているカードローンの金利を引き下げを相談するのも方法のひとつです。
返済を毎月問題なく行う、または年収が大きく上がっているなどの状況であれば、金利が下がる可能性は高まります。
金利が下がると返済金額も比例して下がるので返済しやすくなります。
また、実績を積めばおまとめローンの審査に有利になるかもしれません。
但し、相談して必ず希望が叶うわけではないのでご注意ください。
審査が甘いおまとめローンは存在しない
おまとめローンの中に審査が甘いおまとめローンはありません。
一般的なカードローンよりも審査が厳しい場合が多く、カードローンよりも審査が通りづらいのが普通です。
おまとめローンを検討している方は、基本的におまとめローンの審査は厳しいと認識して申し込む必要があります。
カードローンとおまとめローンの利用者には大きな違いがあります。
ローンの種類 | 利用者の特徴 |
---|---|
おまとめローン | 複数社から借入をしていて返済ができていない多重債務者 |
カードローン | 初めてローンを利用する方も多い |
おまとめローンは、既に多重債務を抱えている方に対して融資を行うため、最初から信用情報が低い状態で審査が行われます。
また、融資額も高額になるので、どうしても厳しい視点で審査を行います。
おまとめローンは多重債務者の負担を軽減するローンですが、審査は甘いものではないとお考え下さい。
まとめ
おまとめローンは複数社からの借入を一本化できる便利なローンです。
適用されている金利が低くなる、毎月の返済日が複数から1日になるなどさまざまなメリットもあります。
しかし、返済の状況次第では総返済額が高くなる、通常のカードローンより審査が厳しいなどのデメリットもあります。
利用を検討しているおまとめローンの金利を確認する、返済計画を立てるなど準備をしてから申し込んでください。
最適なおまとめローンを見つけ、困った借金を1つ残らず返済していきましょう。