他社借入がある状況でおまとめローン後に再度借り入れはできる?

おまとめローンは今までの借り入れを一本化するローンです。

複数の金融機関の返済に苦しんでいる方に助かる存在でしょう。

おまとめローンの返済は長期間です。

人によってはその期間に新たな借り入れが必要になるかもしれません。

果たしておまとめローンの返済中に新たな借り入れは可能なのでしょうか?

おまとめローンの返済中の再度借り入れは不可能ではありません。

ただし契約と総量規制に注意しなくてはいけません。

ここでは、おまとめローンを利用中の方が再度借り入れをする方法や注意点を解説します。

金利利用限度額おまとめの対象返済期間
横浜銀行
カードローン
1.5%~14.6%10万円~1,000万円・原則自由1年ごとの自動更新
東京スター銀行
「スターワン乗り換えローン」
9.8%・12.5%・14.6%
※1審査により異なる
30万円~1,000万円・貸金業者
・銀行の無担保個人向けローン
10年(120回)
アイフル
「おまとめMAX・かりかえMAX」
3.0%~17.5%1万円~800万円・貸金業者
・銀行ローン
・クレジットカードのリボ払い
10年(120回)
プロミス
「おまとめローン」
6.3%~17.8%300万円・消費者金融
・クレジットカードのキャッシング
10年(120回)
アコム
「借換え専用ローン」
7.7%~18.0%1万円~300万円・貸金業者12年3ヶ月(146回)
中央リテール10.95%~13.0%500万円・貸金業者
・銀行の無担保個人向けローン
・クレジットカードのリボ払い
10年(120回)

おまとめローンは再度借り入れできないローン

おまとめローンは返済専用のローン

「おまとめ」もしくは関連する名目のローンは基本的に返済専用のローンです。

カードローンのように借りたり返済したりを繰り返すことができません。

おまとめローンは、「複数の借り入れをおまとめ専用のローンで一本化」が目的です。

一般的なカードローンやフリーローンであれば、利用限度額の枠内で借入額を自身で操作できます。

例えば100万円の限度枠で50万円を借り入れし、10万円返済すれば単純計算であと60万円借り入れができます。

しかし、おまとめローンはこのような使い方ができません。

おまとめローンの借り入れは1回です。

借り入れたお金で他社を精算すればおまとめローンの目的は完遂され、あとは返済するのみです。

その仕組みから、複数の金融機関からお金を借りると、比例して返済の負担が大きくなります。

各社の返済金額は異なるので毎月の返済額管理が大変ですし、物理的な手間もかかります。

更に、各社に金利がかかるので支払う利息も高額になります。

複数の借り入れを一本化して完済しやすくするのがおまとめローンの目的で利用目的は限定されています。

その目的から当然、返済専用になります。

 他社のローンで新規借り入れできる?

おまとめローンの返済中でも急に現金が必要な状況になる方もいるでしょう。

おまとめローンを利用すると、完済しない限りその金融機関から追加で借り入れすることはできません。

おまとめローンを返済中に新たな借り入れをしたい場合、審査さえ通れば他の金融機関での借り入れが可能です。

しかし、おまとめローンを提供している金融機関によっては返済中の新たな借り入れを禁止しています。

場合によっては契約上違反になることもあるので注意しましょう。


おまとめローン返済中に新たな借り入れに申し込むのであれば、審査に柔軟な中小の消費者金融への申込みをおすすめします。


おまとめローンの返済中は銀行や大手消費者金融のカードローンの審査の通過はほぼ不可能です。

銀行カードローンは他の金融機関と比較すると審査ハードルを高く設定しています。

返済目的のおまとめローンの利用者の新規融資の申し込みをしても審査は通らないでしょう。

また、大手消費者金融はスピードを優先するために審査を機械的に行います。

他社の借入額は重要な審査ポイントのため、おまとめローン利用者の審査通過は難しいでしょう。

中小の消費者金融は銀行や大手消費者金融のカードローンを既に利用している方を対象に融資しています。

既に他社から借り入れをしていることを前提に審査するため柔軟です。

但し、中小の消費者金融を利用する際は、下記3つに注意してください。

  • 無担保の場合小額の融資しか期待できない
  • 金利が高い
  • 即日融資は難しい

中小の消費者金融は既に他社から借り入れをしている方に対して融資を行っています。

このような状況の方に融資をすると貸し倒れのリスクが高くなるため、リスク回避として、融資額はなるべく抑えます。

更に、短期で回収するために金利を高く設定しています。

また、中小の消費者金融は、面談を行い、人物を見てから融資を決定する業者も多数存在するほど、慎重に審査を行います。

中小の消費者金融は大手消費者金融と比べると融資までに時間がかかるため、即日融資は難しいでしょう。

完済したカードローンの再利用は?

おまとめローンの目的は他社借り入れの返済です。

しかし、完済した後もカードローンの契約を解約しなければ、借り入れは可能です。

おまとめローンを使うと今までのローンは完済されますが、解約していなければ以前と同様に限度額は変わりません。

限度額の範囲内で何度でも利用できます。

但し、利用したおまとめローンの規約に「完済した他社を解約」の明記がある場合は、解約しなければなりません。

上記の規約があるおまとめローンで、他社を解約せずに「再利用」すると契約違反になり、おまとめローンの借入先から借入残高の一括返済を求められます。

おまとめローン利用後の万が一の事態に備えたい方は、検討しているおまとめローンの利用規約を確認しましょう。

おまとめ先のローンの完済と解約が利用条件のおまとめローンに申し込んでいる時は、完済したカードの再利用は絶対にやめてください。

再利用が発覚し、一括返済を求められた時に、返済できなければ信用情報期間に事故情報として記録され、「ブラック状態」になります。

多重債務状態の脱却が目的でおまとめローンを利用したにも関わらずこのような状態になると完全に本末転倒です。

銀行のおまとめローンでの注意点

銀行が提供するローンは、他の金融機関と比較すると審査ハードルは高く設定されていますが、金利面ではお得なので魅力的です。

おまとめローンも同様です。

銀行が提供するローンには、おまとめローン以外にもカードローンやフリーローンがあり、いずれも他社の借り入れを一本化できます。

カードローンの審査が通過すれば、借り入れを一本化した後、返済中にも新たな借り入れができます。

先述している通り、借入後は返済のみとなるおまとめローンやフリーローンと違い、カードローンは限度額内であれば何度でも利用可能です。

他社の借り入れを完済しても利用限度額に枠があれば問題ありません。

但し、繰り返し利用可能なカードローンでも目的が他社の借り入れの一本化であれば、「返済目的に利用したローン」と認識することをおすすめします。

追加で借りられるからといって、繰り返し借りてしまうと負担が増え、完済が遠のきます。

もちろん利息も膨らみ、支払いも厳しくなるでしょう。

おまとめローンを利用するのであれば、「完済するまで新たな借り入れは絶対にしない」強い意志を持ちましょう。

追加融資の落とし穴

おまとめローンを利用すると、複数の金融機関の借り入れが一気に完済します。

この際、注意が必要です。

借りたお金を全額返済すると、その金融機関からは優良顧客として高く評価されま
す。

その返済がおまとめローンの利用だとしても関係ありません。

金融機関にとって「優良顧客」とは、「貸し倒れのリスクが低い、もっとお金を借りて欲しい」利用者です。

既に完済した業者からするともっと借りてもらいたいと考えます。

中には、今まで以上の利用限度額を設定しても問題ないと判断する業者もいるでしょう。

そこで完済した業者から下記のような誘い文句で、営業電話が掛かってくるようになります。

  • 「完済していただいたので、限度枠の拡大ができます」
  • 「融資枠を増やしました」
  • 「金利を下げることができます」

金融機関の営業はお金を貸すプロなので営業トークも巧みです。

誘いに乗ってしまい、ついつい借りてしまうような事態になるかもしれません。

しかし、おまとめローンで他社の借り入れを完済した方は、当然ながらおまとめローンの債務が残っています。

多重債務状態になりおまとめローンを利用しても、完済した業者から借り入れを行い再び多重債務に陥る方は大勢います。

それまで借金して生活することが当たり前になっているので、その癖が抜けきれていないのです。

インターネットの掲示板や口コミ情報でもこういった失敗事例は数多く寄せられています。

お金を借りる際は、本当に必要な時だけに限定し、必要最小限の金額だけにとどめましょう。

おまとめローン利用後に再度借り入れするには

総量規制に注意

おまとめローンの大きなメリットは、「総量規制の対象外」という点です。

通常、カードローンやキャッシングでは年収の3分の1以上の借り入れができません。

利用者の借りすぎを防止するために貸金業法が総量規制を定めているからです。

貸金業法の対象は消費者金融やノンバンク、信販会社で銀行のカードローンは対象ではありません。

しかし、銀行も自主規制で総量規制を行っているため、年収の3分の1以上の借り入れはできないと考えた方が良いでしょう。

一方でおまとめローンは住宅ローンやマイカーローン、教育ローンと同様に総量規制の対象外です。

年収の3分の1を超える額の借り入れが可能ですが、注意しなければいけません。

おまとめローン自体は総量規制対象外ですが、おまとめ後の残高は総量規制の対象となるからです。

総量規制を超えた額をまとめようとしても、借入残高が年収の3分の1以上あった場合は、審査が通らないということです。

例えば、年収300万円の方に「A社 / 50万円」、「B社 / 50万円」、「C社 / 20万円」の借り入れがあったとします。

借り入れ総額は120万円です。

おまとめローンは総量規制対象外のため、既にある借入額+おまとめローンの借入額を合算した金額の借り入れは可能です。

しかし、この場合いくらおまとめローンでも120万円の借り入れはできません。

借りた120万円は総量規制の対象となるため、年収の3分の1(100万円)を超えているからです。

おまとめローンを利用したいのであれば、20万円以上を返済して借入残高を100万円以内にしなければいけません。

おまとめローンの残高を減らしておこう

おまとめローンの返済中に余裕がある時は、できる限り多くの金額を返済し借入残高を減らしましょう。

返済時にお金が必要となり、新たな借り入れをしたい時に備えるためです。

おまとめローン自体は総量規制を超えた額を借りられるものの、借りた後は総量規制の対象です。

そのため、年収の3分の1以上の借り入れができないと説明しました。

前述の例で挙げたように、年収300万円の方はおまとめローンであれば3分の1である100万円の借り入れができます。

しかし、おまとめローン利用中に新たな借り入れをするには、既にある借入額を100万円以下にしなければ審査が通りません。

繰り上げ返済のすすめ

年収300万円の方が、おまとめローンで年収の3分の1以上である100万円以上の額を借りたとき、一気に返済するのは困難です。

いざという時のために、おまとめローンの残額は早く減らして借入額を総量規制以下の金額にしたほうがよいでしょう。

おすすめは「繰り上げ返済」です。

繰り上げ返済とは、毎月の返済日と別に追加で入金する返済方法です。

毎月定められている返済に加えて余裕のある時に追加で返済するため、残債を早めに減らせます。

しかも、繰り上げ返済は全額元金に充当されます。

利息を支払わず元金が減るため、残債の減りがより一層早くなります。

また、繰り上げ返済で様子を見ながら、毎月もう少し多く返済できそうだと判断すれば、返済額の増額も可能です。

返済金額を上げれば完済までの期間が短くなり、支払う利息も減らせます。

おまとめローン利用時に新たな借り入れをする際の注意点

1.希望金額は最小限に

おまとめローン利用中に新規で借り入れするときには、できるだけ利用額を低くして申し込みましょう。

例えば、生活費の5万円が足りないのであれば、おおよその消費者金融の最低契約額である10万円での申し込みをおすすめします。

金融機関にとって融資する金額は少なければ少ないほど貸し倒れのリスクが低くなります。

そのため審査が通りやすくなります。

2.虚偽の申告をしない

金融機関に借り入れの申込をする際、他社の借り入れ状況を申告しなければいけません。

この際、残債を少なく申告して新規申し込みをするのは絶対にNGです。

ローンやクレジットの利用状況は信用情報機関に登録され金融機関各社で情報を共有しています。

虚偽申告して新たな借り入れの申し込みをしても、審査で信用情報機関に照会され100%虚偽が発覚します。

虚偽申告は発覚した時点で審査が打ち切りになります。

残債を正確に把握せずにおおざっぱな金額で申告するのも虚偽申告と判断されますので、ご注意ください。

3.借り入れ診断を使ってみよう

おまとめローンの利用時、新たな借り入れが可能かどうかの判断に「借り入れ診断」を受けてもよいでしょう。

金融機関の中には、WEBページ内で借り入れ診断や借り入れシミュレーションを設けています。

借り入れ診断で仮審査を行う金融機関もありますが、大手金融機関が提供しているものはほぼ審査結果に影響しません。

安心して利用してください。

借り入れ診断で「借入できない」と結果が出た場合は、審査に通過できる可能性はないと考えた方がよいでしょう。

おまとめローン利用後の再度借り入れ、それは本当に必要?

契約違反になっていないか

おまとめローンの利用目的は、下記です。

  • 既に利用している複数の金融機関からの借入の一本化
  • 多重債務状態からの脱出
  • 返済の軽減による生活の再建

おまとめローンの融資をする金融機関は、既に借り入れがあり貸し倒れリスクの高い債務者とあえて契約します。

そのため、おまとめローンを提供している金融機関には、利用者に制限を加えています。

例えば、返済中に他社からの新規借り入れ契約を禁止するなどです。

「おまとめローン返済中に他社からお金を借り、返済できるのであればおまとめローンの返済を優先すべき」

これは、おまとめローンを提供している金融機関の論理ですが至極真っ当です。

利用するおまとめローンの利用規約に「他社から借り入れを禁止」と明記されている場合には、完済するまでその約束を守りましょう。

とはいえ、おまとめローン返済中に新たな借り入れが必要になることは充分想定できます。

いざという時のためにも、返済中は、毎月返済した金額を差し引いた金額で生活する習慣を身につけるようにしてください。

それでも生活費が足りなくなったり、急な出費があったりするかもしれません。

今までなら「借りればいい」と考えていた習慣をやめ、他の方法で解決法を考える必要があります。

その時は「自分が試されている」と意識し、新たな借り入れをせずになんとか代替法を考えましょう。

空いた枠を再利用して大丈夫?

おまとめローンは、いったん他業者のローンを完済します。

そのため、完済済みローンの利用限度額は解約しない限り全額利用できてしまい、お金が足りなくなったら簡単に借りられてしまうのです。

法律上は、空いた枠で再度融資を受けることに何の問題もありません。

「おまとめローンを利用して返済し、空いた融資枠でまた借りてしまう」のは、おまとめローンで最も多い失敗パターンです。

多重債務から脱するためにおまとめローンを利用したにも関わらず、完済した金融機関から再度借りてしまうのでは本末転倒です。

このような状態ではいたずらに借り入れや残債が増え、以前よりも状況が悪化する可能性が高くなります。

完済した業者のカードはすぐに解約し、新たに契約をしないようにしましょう。

もし何らかの事情でお金が必要になり借り入れが必要になれば、おまとめローンを利用している金融機関に相談しましょう。

打開策があるかもしれません。

クレジットカードの利用に気をつける

おまとめローンの返済時には、所有しているクレジットカードの使い方にご注意ください。

クレジットカードは現金払いと違い、手持ちのお金に関係なくショッピングができるため、いつの間にかお金を使いすぎてしまうからです。

今まで借金をして支払ってきた方は、目の前の欲しいものがカード払いで手に入ればつい手が出てしまいます。

おまとめローンもクレジットカードもすべて借金です。

クレジットカードの利用はできる限り控えましょう。

どうしても利用したいときにはリボ払いは利用せず、「一括払い」にしてください。

リボ払いは毎月の利息を支払う必要があるので絶対NGです。

もし、お金が必要な状況で手持ちがない時は、いったん「それは本当に必要か」と自問自答してください。

「必要なし」で済ませられればじっと我慢してください。

この積み重ねで借金生活から脱却できます。

貸付自粛制度で自分に制限を課す

おまとめローンで借り入れの一本化に成功した後、新たな借り入れは避けたいものです。

ただ、どうしても借金癖が抜けないという方もいるでしょう。

特に今までお金を借りるのが当たり前だった方は不安なはずです。

「もう二度と借金したくないが、借金の誘惑に負けそう」な方におすすめの手段が「貸付自粛制度」です。

貸付自粛制度とは、自分から借入契約を結べないようにする制度です。

申告して個人信用情報機関に登録すると、貸金業者や銀行から全く借り入れができなくなります。

自らブラック状態になり、自分で自分を追い込んで借金生活から抜け出すための措置です。

具体的には日本信用情報機構と株式会社CICに自ら申告して登録します。

詳しくは、貸金業相談紛争解決センターや法テラスなどの法律の専門家に相談しましょう。

まとめ

おまとめローンを利用した後でも、再度借り入れすることは可能です。

但し、契約で禁止しているおまとめローンもあるので充分ご注意ください。

他社からの借り入れが可能なおまとめローンがあっても、借金生活からの脱却が困難になるため、利用はおすすめしません。

おまとめローン利用中に借り入れしたい時は、それが本当に必要なお金かどうかを冷静に考えてください。