出産後、「なんとなくお金が不安」と感じる方は少なくありません。
育休や時短勤務で収入が変わる一方、生活費や育児費用は増えていきます。さらに、これからの教育費や住宅購入など、将来の支出も頭をよぎる時期です。
ただ、不安の多くは
「漠然としている」ことが原因でもあります。
順番に整理していけば、必要以上に怖がる必要はありません。
この記事では、出産後に増えやすいお金の不安と、家計・保険の整理ポイントを解説します。
出産後にお金の不安が増える3つの理由
① 収入が一時的に減る(育休・時短勤務)
育休中は、給与の代わりに育児休業給付金が支給されます。
一般的には休業前賃金の約67%(その後は50%)程度が目安とされています。
フルタイムから時短勤務に変わると、手取りはさらに減るケースもあります。
「一時的とは分かっていても、毎月の余裕が減る」
これが不安の入り口になりやすいポイントです。
② 支出が増える(育児費用・生活変化)
赤ちゃん用品、医療費、被服費など、細かい出費が増えます。
月数千円〜数万円の差でも、収入が減っている時期には心理的負担が大きく感じられます。
さらに、
- 外食が減る代わりに食費が増える
- 光熱費が上がる
- 保険や固定費を見直す余裕がない
といった“生活全体の変化”が起こります。
③ 守るべきお金が増える(教育費・生活費)
子どもが生まれると、守るべき生活費の総額は大きくなります。
たとえば教育費は、進路によって大きく変わりますが、
数百万円〜1,000万円以上かかるケースもあります。
「自分の生活費」だけでなく
「家族全体の生活費」を考える必要が出てくるため、
万一の備え(死亡保障・就業不能リスク)への意識も高まります。
出産後に保険の見直しは必要?
よくある疑問が、出産後、すぐに保険を見直すべき?というものです。
結論から言えば、
“すぐに加入や変更をする必要はありません”
ただし、以下に当てはまる場合は一度整理しておくと安心です。
- 独身時代に加入した保険のまま
- 死亡保障額を計算したことがない
- 保険料が家計を圧迫していると感じる
- 教育費や住宅購入をこれから考えている
見直し=加入ではありません。
大切なのは、
今の家計に対して保障が多いのか、足りないのかを確認することです。

出産後の家計と保険、整理の3ステップ
① 毎月の家計を見える化する
まずはシンプルに、
- 毎月の固定費
- 変動費の目安
- 貯蓄に回せている金額
を把握します。
ここで初めて「保険料が重いかどうか」が判断できます。
② 万一のときに必要な金額を考える
たとえば、
- 残された家族の生活費は月いくら必要か
- 何年分あれば安心か
- 公的保障(遺族年金など)はどれくらいあるか
を整理します。
ここを計算せずに保険を増やすのは、実は順番が逆です。
③ 今の保険内容を確認する
最後に、
- 死亡保障はいくらか
- 医療保障は重複していないか
- 貯蓄型と掛け捨てのバランスはどうか
を確認します。
このとき重要なのが
保障の「足りない/ムダ」を確認する、です。
足りない部分だけ補えばいい場合もあれば、
逆に入りすぎているケースもあります。
出産後に多い保険の見直しパターン
実際によくあるのは、次のようなケースです。
- 独身時代の死亡保障が少ないまま
- 医療保障を重ねすぎて保険料が高い
- 貯蓄型保険に偏り、家計の余裕がない
- 住宅購入を考え始めたが保障設計が古い
いずれも「間違い」ではありません。
ただ、ライフステージが変わったのに設計が変わっていないことが問題になることがあります。
不安は“整理”するだけでも小さくなる
出産後のお金の不安は、
- 情報が多い
- 何から手をつけるか分からない
- 正解が見えない
ことが原因で大きく感じやすいものです。
しかし、
- 家計
- 万一の備え
- 保険内容
の順で整理するだけでも、気持ちは落ち着きます。
加入や変更を決める前に、
まずは「今の状態」を把握することが大切です。
よくある質問
Q. 出産後すぐに保険を見直すべきですか?
必ずしもすぐである必要はありません。
ただし、家計や働き方が大きく変わった場合は、一度整理しておくと安心です。
Q. 育休中でも保険の相談はできますか?
可能です。
むしろ、収入が変化している時期だからこそ、保障の過不足を確認する意味があります。
Q. 教育費はいくら準備すればいいですか?
進路によって大きく変わります。
公立中心か私立中心かで総額は大きく異なるため、早めに目安を把握しておくことが重要です。
まずは、いまの不安を整理してみませんか?
出産後の不安は、
「自分だけが感じているもの」ではありません。
いま感じている不安が、
- 家計の問題なのか
- 将来設計の問題なのか
- 保障の問題なのか
まずは簡単に整理してみるだけでも、次の一歩が見えやすくなります。
不安が漠然としているときほど、まずは整理から
出産後のお金の不安は、収入・支出・もしもの備えが同時に動くことで大きく感じやすいものです。 まずは当てはまるものを選ぶだけのセルフチェックで、いまの状態を整理してみませんか。
※チェック結果は目安です。加入や見直しを決める前に、状況整理からでOKです。

武田 吉広(タケダ ヨシヒロ)
ファイナンシャルプランナー
毎月定期的に実施しているセミナーが各地で大好評。
国内生命保険会社で支店長などを20年間勤めた経験を活かし、教育・老後などの人生における「お金の問題」をお客様に寄り添って解決していく。
アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー
